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ゴヴニュ売りの少女

 その日は朝からひどく冷え込んでいました。プロンテラの中央通りにはうっすらと雪が積もっており、昼になってからも空は重たい雲に閉ざされていました。この寒さの中で一人のあわれなジェネティックの少女がプロンテラで露店を出しておりました。頭に何もかぶらず、足には何もはいていません。ジェネティックパッケージを買った時はたしかに+7の靴をはいていたはずなのに。少女はその靴をなくしてしまいました。ジェネティックの少女はしかたなく小さな裸の足でゴヴニュ装備やたくさんのアイテムがいっぱいに詰まった重たいカートをひいて、雪の中やっとの思いで露店をする場所にたどり着いたのです。

「ゴヴニュの兜は、いかが。ゴヴニュの兜はいかがですか。誰か、ゴヴニュの兜を買ってください。」

でも誰も立ち止まってはくれません。っていうかLif鯖人いなくね?

「お願いです、1つでもいいんです。誰か、ゴヴニュの兜を買ってください。」

今日はまだ1つも売れていません。場所を変えようと少女が露店のアイテムを片付けようとしたときです。目の前を1匹のサングラスをかけた金髪のツインテールの騎乗手綱状態のドラム族が速度増加ポーションを使いながらまっすぐに露店に突っ込んできました。
危ない!!!
少女は慌ててよけようとしてアイテムを置いたテーブルにつまづいてしまい、置いていたイグドラシルの実はぐちゃぐちゃ、苦労して集めたレジストポーションの入った瓶のほとんどが割れ、とても売り物になるような状態ではなくなってしまいました。まさに悲惨を絵にかいたようです。

「残ったゴヴニュさえ売れれば・・・、いっそ売れないのなら何か特別なエンチャントをつけた方がより高く売れるかもしれない。」

寒さと空腹で震えながら、少女は重たいカートをひいてイリュージョニストのもとへ向かいました。色とりどりのイルミネーションで彩られたプロンテラの街並みを見て、少女は今日がクリスマスであることを思い出しました。そんなことを思い出している間にも、少女は手足の感覚がなくなってきていました。イリュージョニストのもとへたどり着くと、かじかんだ手でカートからゴヴニュの兜を1つ取り出し、イリュージョニストの頬に擦り付けました。
シュッ。
ゴヴニュの兜が砕ける光はとても暖かでした。
少女はいつの間にか、勢いよく燃えるバナスパティの前に座っているような気がしました。

「なんて暖かいんだろう。ああ・・・いい気持ち。死ねばいいのに。」

少女はまたゴヴニュの兜を1つ取り出すと、イリュージョニストの頬に擦り付けました。
シュッ。
あたりは、ぱあーっとゴヴニュの兜が砕ける光で明るくなり、まるで部屋の中にいるような気持ちになりました、死ねばいいのに。少女がイリュージョニストの首に手をのばそうとしたとたん、光が消え、少女は我に返ると再びゴヴニュの兜をカートから取り出しました。こんなことを何度も繰り返しているうちに、とうとうゴヴニュの装備は最後の1つだけになってしまいました。

「くそ、こんなことならはじめからこんなクズ女のところになんかくるんじゃなかったわ。( ゚д゚)、ペッ」

イリュージョニストのマジックアイズに唾を吐きかけると、少女はプロンテラよりもイベント会場に近いルティエの方が人が通るのではないかと思って、場所を変えました。

screenLif1939.jpg

序盤でプロンテラの雪のくだりを描写しましたが、ルティエには本当に雪が積もっています、このまま少女は凍え死んでしまうのでしょうか。

screenLif19399.jpg

めでたし、めでたし。

くたばれ4

メリークリスマス(''A`)ヴァー
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No title

『令和が生んだ巨匠、久しぶりの超大作』
ープロンテラスクウェア誌

『イリュージョニストで暖をとる描写。クレイジーだ。こんなの星蘭以外思いつかない!』
ーゲフェンクロニクル誌

『このかわいそうな少女は、Lif村から出て大都会Breidablik市に行商に行くことも叶わなかった。』
ーBreidablik Financial Times

『マジかよフランツ最低だな!!』
ー天秤宮愛好家(星蘭ファン)


2020年初春 全国東映系でロードショー

お手に取って頂きありがとうございます。

なんか他のROのブログ書いてる人達はちゃんとROのこと書いてて申し訳ない気持ちになってる。